脂肪吸引の種類
脂肪吸引は、「切る脂肪吸引」だけではありません。技術は進化し、メスや吸引器を使用しない「切らない脂肪吸引」も登場しています。
どのような種類や違いがあるのか、解説していきます。
切る脂肪吸引
施術部位を切開し、カニューレと呼ばれる吸引器を差し込みます。
そして除去する脂肪の量を見極めながら吸引していきます。
クリニックによっては、脂肪を吸引しやすくするため、超音波や流水で刺激を与えながら施術を行います。
血管や神経などを傷つけないよう、慎重に施術を行う必要があるため、執刀医の技術力がとても重要です。
切らない脂肪吸引
<脂肪溶解注射>
脂肪細胞に薬剤を注入し、脂肪細胞を破壊して体外に排出させる施術です。
顔に脂肪溶解注射を打ち小さくする「小顔整形」も人気です。
<キャビテーション>
エステでも施術が行われているキャビテーションは、脂肪に超音波を当てることで脂肪細胞内に真空の気泡を発生させ、気泡が弾ける力で脂肪を砕かせて溶かすという施術です。
溶けた脂肪を体外に配収させるために、ハンドマッサージがセットで行われることが多いです。
むくみの解消や、肌を引き締められる効果も期待できます。
<脂肪冷却>
脂肪を冷却させることで結晶化し、脂肪細胞を「アポトーシス(自然死)」へと誘導させる施術です。施術から数週間で分解し、体外に排出されます。
冷たさはほとんどなく、皮膚やその他の組織を傷つけずにサイズダウンが期待できます。
切る脂肪吸引と切らない脂肪吸引の違い
切る脂肪吸引と切らない脂肪吸引には、どのような違いがあるのでしょうか?メリットとデメリットを交えて解説します。
<ダウンタイム>
切る脂肪吸引では、内出血や腫れ、痛みなどが生じます。ダウンタイムは1~3週間ほどかかります。
これに対し、切らない脂肪吸引はダウンタイムがほぼありません。
ほとんどの場合、治療当日から、運動や入浴が可能です。
<取り除ける脂肪の量>
切る脂肪吸引では、一度にたくさんの脂肪を吸引し除去することができます。このため、大幅にサイズダウンすることが可能になります。
また、吸引した脂肪をバストやヒップなど他の部位に注入して、理想のボディを作ることもできます。
これに対し、切らない脂肪吸引は、一度に除去できる脂肪の量は少ないです。
したがって、体重減少もあまり期待できません。また、効果は数週間~数か月かけてゆっくりと現れるため、即効性はありません。
しかし、回数を重ねれば部分痩せに期待できるほか、マシンによっては肌にハリを与えることができます。
<費用>
切る脂肪吸引では、一つの部位につき数十万円の費用がかかります。
一方、切らない脂肪吸引は1回の施術につき、数千円で受けられるクリニックもあります。
しかしながら、切らない脂肪吸引で理想のボディになるためには、複数回の治療が必要になる場合が多いです。
したがって、総額では高額な施術料金になる場合があります。
脂肪吸引で人気の部位は?
脂肪吸引では、お腹、太もも、ヒップ、二の腕、顔など、部分痩せが難しい部位が人気です。
特に太ももは、いわゆる「セルライト」と呼ばれるボコボコした脂肪の塊ができやすいので、一番人気のクリニックが多いようです。
脂肪吸引のメリット
通常のダイエットでは、運動や食事制限により、脂肪細胞を小さくすることで体重を減らします。したがって食べ過ぎ等により、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回れば、再び脂肪細胞が大きくなりリバウンドします。
これに対し脂肪吸引は、脂肪細胞の数そのものを減らします。脂肪吸引により減少した脂肪細胞は、再び増加することはありません。
そのため、通常のダイエットのようなリバウンドが起こらないのです。
脂肪吸引のリスク・デメリット
最後に、脂肪吸引のリスクやデメリットについて解説します。
<綺麗に仕上がらない>
太ももの脂肪吸引に失敗してお尻が垂れてしまった、脚や腕の左右のバランスが不自然、デコボコになったなど、執刀医の技術力の無さによってこのような失敗に陥るリスクがあります。
<死亡のリスク>
麻酔の負担が大きく呼吸が止まってしまった、吸引器によって内蔵が傷ついてしまった、
脂肪成分が血管に流れ込み肺などに詰まってしまった、などが原因で死亡事故につながるリスクがあります。
切らない脂肪吸引
切らない脂肪吸引では、死亡事故の例は今のところありませんが、
「内出血や腫れがでる場合がある」
「効果が出るまで時間がかかる」
という点には注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?脂肪吸引は、脂肪細胞の数自体を減らし、リバウンドしない痩身法です。
ダイエットに疲れたら、脂肪吸引を検討してみてはいかがでしょうか?
しかしながら、その仕上がりやリスクの大きさは、執刀医の技術力が大きく関わります。したがって、信頼できるクリニックと執刀医を見つけることが大切です。